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エキストリーム・エンジニアリング

エキストリーム・エンジニアリング


世界各地に存在する驚異的な建築物や建造物を紹介!
10万人収容の巨大スタジアム、北米最大級のリゾート複合施設、約1.5kmの斜張橋、世界最大級の高層ビル、NASAのケネディ宇宙センターなど、どのような最新技術を駆使し、どのように課題を克服し偉業が実現されているか、その舞台裏に迫る!
 
<日本語字幕>

原題:Build It Bigger (Season 3)
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#1 ベガス最大の複合施設


今回ホストのダニーが紹介するのは、2010年オープン予定のラスベガスのシティーセンター。シティーセンターはその名が表す通り、街をイメージしたコンプレックスで、6つのビルの中には、巨大モール、ホテルやコンドミニアム、カジノ、あらゆるリゾート施設が集中する。民間のものとしては、北米一大きさの施設となり、エコを大いに意識したラスベガス史上最大の建物となる。全施設一斉オープンには、一寸の遅れも許されない。
 


#2 NFLカウボーイズスタジアム


今回ホストのダニーが紹介するのは、NFLダラス・カウボーイズの新スタジアム建設現場。総工費10億ドル以上、10万人収容、世界最大のHDスクリーン、最大級の開閉式屋根…全てが最大級。新しいNFLの聖地となるだろう。このスタジアムの内部は、二つの巨大アーチを軸にした構造で、この建造方法では、世界最大のものとなる。ダニーは巨大なアーチの設置に立ち会う。このスタジアム建造の生命線だ。
 


#3 ドック型輸送揚陸艦


今回ホストのダニーが訪ねたのは、LPD17、米国海軍のドック型輸送揚陸艦「USSサンアントニオ」の建造現場だ。700人以上の乗員を収容し、ヘリコプターやホバークラフトを搭載することができる。LPDは、戦車などを運ぶ輸送艦、貨物や兵士を載せる輸送艦、ドック型揚陸艦の3つの要素を合わせ持つ驚異のマシーンだ。巨大な山のような艦の建造には、様々な技術が使われていた。
 


#4 香港ストンカッターズ橋


今回ホストのダニーが訪れたのは、香港ストーンカッターズ橋の工事現場。青衣島と九龍を結ぶ橋長は1596mで、世界第2位の斜張橋となる。二つの巨大な柱から吊られるケーブルで、橋の全重量を支えるのだ。海と自然、気象と闘いながら、ランブラー海峡上を橋の両端から中央に向けて橋を伸ばしていく。この橋ができれば、恒常的な道路の渋滞が解消される。
 


#5 新パナマ運河


今回ホストのダニーが紹介するのは、パナマ第三閘門運河。パナマ運河は、19144年に開通した、太平洋とカリブ海を結ぶ閘門式の運河で、世界貿易の約5%を担う海運の大動脈である。近年の通航量の増大や船舶の大型化の流れから、今後の通航の受入が困難になることが予想され、6000億円以上をかける拡張計画が始まった。完成すれば、現在の2倍、約6億トンの航行量となる。
 


#6 アンデス山脈トンネル


今回ホストのダニーが紹介するのは、南アメリカのアンデス山脈を貫く、世界最大級の給水用のトンネル建設現場。干ばつの被害に悩まされてきたペルー西部に、アンデスの水を運ぶためのものだ。困難の中進むこのトンネルが完成すると、ペルーの将来が大きく変わる。
 


#7 NASAケネディ宇宙センター


今回ホストのダニーが訪れたのは、NASAのケネディ宇宙センター。ダニーは、特別にアクセスを許されたスペースシャトル・エンデバーの格納庫や発射台で、シャトルの大きさを体感する。NASAでは、今、コンステレーション計画と呼ばれる次世代のスペースシャトルを開発中で、ダニーは、その貴重な舞台裏で、建造中の宇宙機とそのミッションの説明を受ける。
 


#8 クウェート最大のビル


今回は、クウェートで建設中のアル・ハムラ・タワー建設の舞台裏を追う。このタワーは、完成するとクウェートで最も高いビルとなり、その特徴的なデザインから、“世界一高い彫刻”といえるほどの芸術性を誇っている。しかし、その実現のためには、設計者、エンジニア、そして建築業者が、これまでに手がけたことがない建築方法に挑まなければならなかった。さらに、アル・ハムラ・タワーには、この国が湾岸戦争で受けたダメージから立ち直り、新しい繁栄の時代を迎えたことを告げるシンボルとしての期待が寄せられていた。
 


#9 世界最大の高潮堤


今回は、ハリケーンで大きな被害を受けたニューオーリンズの復興計画、核となるのは世界一の高潮堤だ。ハリケーン・カトリーナの襲来から5年。ニューオーリンズは、災害対策を施した新しい街に生まれ変わろうとしている。それは、アメリカの歴史上、もっとも大きな公共事業。プロジェクトの核は、長さ3.2キロ、高さ約8メートルに及ぶ世界一大きな高潮堤だ。俳優のブラッド・ピットも基金を設立し、最も被害が大きかった地域に住宅150戸の建設を支援している。だが、エンジニアたちに与えられた時間は、次のハリケーンがくるまでのわずか1年半しかなかった。
 


#10 ブラジルの水力発電


今回は、リオ・デ・ジャネイロの大きな水力発電のプロジェクトを追う。リオでは、オリンピックとワールドカップという2大スポーツイベントの開催が控えている。しかし、その前に、大きな問題が1つ残されていた。広範囲にわたって頻繁に起こっていた停電だ。そこで考え出されたのが、安定的な電力の供給を目指す水力発電の推進だ。ダニーがリオからおよそ160キロ離れた山間に向かうと、急流の川を2つのダムに流れ込ませるために、5つの巨大な運河と7つのトンネルの建設が急ピッチで進められていた。
 


#11 南アの大規模鉱山


今回は、南アフリカ共和国にある大規模な金鉱の採掘現場を訪ねる。この国の経済は金の生産量に左右されるところが大きい。最近は低迷が続いていたが、ここにきて反撃が始まっている。ヨハネスバーグにある金鉱では、9200億円以上の価値がある未開拓の金脈を目指して、これまでの最深記録となる、地下4.8キロ近くまで岩盤が掘り進められている。しかし、ここは、地球上で最も深く、最も危険な建築現場だ。ダニーは、地下地震によって岩盤がいつ崩れるかも分からない灼熱の中で動じることなく働く鉱山の労働者と行動を共にする。
 


#12 次世代型スポーツ施設


今回は、オーストラリア、メルボルンの次世代型スポーツ施設の建設現場をのぞく。世界有数のスポーツ都市メルボルンのシンボルとなるレクタンギュラー・スタジアム。その屋根は見たこともないような網目状の構造で、透けて見えるため抜群の視界が確保される。ダニーは完成へ向けて急ピッチで作業が進む建築現場の舞台裏に密着。屋根の完成や初の検査に立ち会い、地上約90メートルの高さで行われる革新的なライトの設置作業や芝張りの様子を見守る。スタジアムがその名を世界に轟かせ、アスリートやファンに最高の感動を与える場となる日は近い。
 


#13 シンガポールの空中公園


今回は、シンガポールの高層ビルの間に架けられる空中公園の建設現場を訪れる。まるで「バビロンの空中庭園」の現代版ともいえるこの公園は、シンガポール初のカジノ、マリーン・ベイ・サンズの最も大きな呼び物となっている。だが、それには、7000トンもの重さの構造体を、高さ198メートルの上空、3つの高層ビルのてっぺんまで吊り上げなくてはならない。ダニーは55階に向かい、その前代未聞の挑戦を目撃する。
 


#14 ベイブリッジ耐震化計画


今回は、耐震化計画が進むサンフランシスコとオークランドを結ぶベイブリッジを訪ねる。毎日25万人以上が訪れるとも言われるこの橋は、実は恐ろしい2つの活断層に挟まれている。ひとたび大地震が起きれば橋は完全に崩壊しかねないという専門家の指摘もあるほどだ。そこでカリフォルニア州が急ぎ進めているのが橋の耐震化計画。ダニーの目の前で、新たに作られた特別仕様の巨大な橋の一部が吊り上げられ、世界最大の衝撃吸収装置として設置されてゆく。古い橋の取り壊し作業も必要だ。作業のタイムリミットは次の大地震が起きるまで。時間との勝負は続く。
 


#15 ゴッタルド基底トンネル


今回は、スイス政府が巨費を投じて建設中のゴッタルド基底トンネルを追う。この世界最長の鉄道トンネルは全長約56キロ。アルプス山脈の中央部を縦断し、ドイツ南部とイタリア北部を結ぶ。これは曲がりくねった山岳ルートしか存在しなかったヨーロッパの交通システムにおいては革命的な出来事だ。これにより所要時間は従来の3分の1に短縮される上、安全性も増すという。完成したトンネルを走るのは新型の高速列車。人や物の流れが加速しヨーロッパ経済全体の活性化につながることが期待されている。
 


#16 アブダビの都市開発


今回は、人口が急激に増えつつある中東アブダビの都市開発を取り上げる。市民に供給する住宅やオフィス、子どもの遊び場が不足しつつあるこの地で、現在進行中なのがセントラルマーケット開発という大規模プロジェクトだ。新しい文化拠点となる街づくりをコンセプトに高層ビル群から市場や庭園まで作られ、中心部には世界一高い高層マンションが完成しつつある。ダニーは地上約380メートル地点で仕事をする作業員に同行。高層ビル完成の瞬間に立ち会い、複合ビルの数々の豪華設備が出来上がっていく様子を目の当たりにしながら、新興国の発展の行方に思いを馳せる。
 


#17 ロッテルダム港


今回は、西半球最大の規模を誇るオランダのロッテルダム港に注目する。物流の大半がコンテナ輸送で行われる昨今、港のキャパシティは限界に近付きつつある。一刻も早い用地の拡幅が必要とされる一方で、スペースは残されていない。そこで投入されたのが史上最大の浚渫船。北海の約13平方キロメートルに及ぶスペースを巨大な港に作り変え、2013年までにキャパシティを3倍に増やす計画だ。ダニーはその工事現場へ潜入、いまだかつてない巨大な船に乗り込み作業に参加する。それは世界最大となる干拓事業に携わった瞬間だった。