「道中師とは…?掏摸(スリ)の別称である」
”色抜き””欲抜き””情抜き”抜きの宿命ひた走り、親の仇も技の冴え、女も抜きます…!!
「道中師とは…?掏摸(スリ)の別称である。父母と連れだって行った縁日、楽しい筈の一日が、道中師の罠にはめられ父は獄門、母は散々いたぶられた挙げ句自らの命を絶った。一人残された暗九郎、その幼い心に暗い炎をタギらせ自ら道中師となって怨念を晴らすことを誓う。15年後…。女道中師、かぶとのお新に拾われ育てられ技を磨いた暗九郎は、ついに父母をはめた道中師たちの手掛かりを掴む。目指す相手は5人!怨念を背負った右手のオイソレ(剃刀)がうなる。「一竿振り」「胸バラシ」「ボタハギ」「死にたれの術」次々と繰り出される技…。抜いて追って追って抜いて、命を賭けた暗九郎がひた走る!